一般整形外科General Orthopedics

整形外科では、首や腰の痛み、手足のしびれ、関節の痛み、骨折や捻挫など、運動器に関わる幅広い症状を診療します。病気やケガに対する治療だけでなく、痛みの緩和や日常生活への復帰を目指したサポートも行っています。
診察・検査によって得られた結果をもとに、症状に応じた治療方法をご提案し、患者さまと一緒に方針を決定していきます。治療には、投薬や物理療法、神経ブロック注射などによる痛みの軽減や、リハビリテーションによる機能回復のための取り組みを行っています。
当院では、丁寧でわかりやすい説明を心がけ、患者さまに納得していただける医療を大切にしています。

一般整形外科

首の痛み

首の痛みは、長時間のデスクワークや不良姿勢、運動不足など日常生活の影響で生じることもあれば、頸椎(けいつい)の病気が関係していることもあります。
「寝違え」のように一時的に起こるものから、頸椎症や椎間板ヘルニアなどによる慢性的なものまで、原因や経過はさまざまです。
周囲の方の経験談が必ずしも参考になるとは限らず、自然に軽くなる場合もあれば、時間とともに悪化する場合もあります。気になる症状が続く場合は、原因を確認することが大切です。

首の痛み
首が痛む!
受診すべきタイミングは?
  • 首を動かすと強い痛みや重さを感じる
  • 肩や腕にまで痛みやしびれが広がる
  • 首や肩のこりが強く、頭痛を伴うことがある
  • 症状が長引いて日常生活に支障がある

肩の痛み

肩の痛みは、肩こりが起因となり生じることもあります。
『四十肩』や『五十肩』という言葉をよく耳にすると思いますが、これらの言葉の意味は広義であり、人によって症状は大きく異なります。そのため、周囲の人の経験はそれほど参考にならず、時間の経過とともに良くなる人もいれば悪くなる人もいるということを知っておいて下さい。
下記に当てはまる方は、肩に異常が起きている可能性があります。

肩の痛み
痛みが出る場所
  • 肩甲骨やその周辺
どんな時に痛むか
  • 何もしていなくても痛む
  • 動かしたときだけ痛む
  • 夜間に痛む
どんな動きで痛むか
  • 寝返りやふとした動きで
  • 衣服の着脱のとき
  • 物に手を伸ばそうとしたとき
  • 少し重い荷物をもったとき
  • スポーツをしているとき
肩が痛む!
受診すべきタイミングは?
  • 肩こりがひどい
  • 肩が痛くて眠れない
  • 肩を動かすとあるところで痛みを感じる
  • 何もしていなくても肩が痛い
  • 物に手を伸ばしにくい
  • 衣服の着脱がしにくい
まずは当院までお気軽にご相談ください。

腰の痛み

腰の痛みはいろいろな原因で生じるようになります。
筋肉、椎骨と椎骨の間にある椎間板、関節、神経や骨などいろいろな組織がある中でどれもが痛みの原因になりえます。
また、腰痛にはいろいろなタイプがあり、一概に腰痛であるからといってこれさえしていればよいという対策も存在しません。
腰痛で一番大事なことは、自身の腰痛がどんな腰痛なのかを把握することです。

例えば、曲げて痛くなる腰痛なのか、反って痛くなる腰痛なのかだけでも対策は大きく異なります。
また、腰痛は再発することがあり、治ったり痛みが出たりを繰り返すことで慢性化する場合もあります。
できるだけ早く自身の腰痛についての対策を把握し、悪化しないようにコントロールできるようにすることが腰痛に苦しまない生活を送り続けるコツになります。

腰の痛み
首が痛む!
受診すべきタイミングは?
  • 腰を曲げたり反ったりすると痛みを感じる
  • 同じ姿勢でいるとだんだん腰が痛くなってくる
  • 腰を曲げるとお尻から脚にかけて痛みや痺れを感じる腰椎椎間板ヘルニアの可能性あり
  • 歩いていると脚が重だるくなってきて、休憩が必要になる腰部脊柱管狭窄症の可能性あり

膝の痛み

膝の痛みは、多くは膝の関節部における炎症が原因で生じます。
体重増加や加齢に伴う筋力の低下によって膝の軟骨への負担が増え、負担をかけ続けた結果、炎症を起こしてしまいます。
放置すれば軟骨が擦り減り、膝の骨を変形させてしまう恐れもあります。変形してしまった場合を、変形性膝関節症といいます。

それ以外には、スポーツをしている方に多い膝の半月板の損傷や、靭帯の損傷によっても痛みを生じます。
下記に当てはまる方は、膝になんらかの疾患が起こっている可能性があります。

膝の痛み
痛みが出る場所
  • 膝のお皿の内側・外側
  • 膝の裏
  • 膝から下
どんな時に痛むか
  • 動かしたとき
  • 体重がかかったとき(歩くときや階段の上り下り)
  • 立ち上がるとき
  • 夜寝ているとき
  • 方向転換などで膝に捻る力が加わった時
  • スポーツでのジャンプや切り返しのとき
肩が痛む!
受診すべきタイミングは?

膝の痛みは、スポーツや激しい運動で痛めていない限りは膝まわりの筋肉の力が弱まることで起こることが多いです。
逆を言うと、膝まわりの筋肉をうまく使えれば痛みや加齢に伴う変形などを防ぐことも可能です。
つまり、膝に違和感が生じていることに気づいている段階で受診を検討ください。

手足のしびれや痛み

手足のしびれや痛みは、神経や血流、関節、筋肉などさまざまな原因で起こることがあります。
一時的な疲労や血行不良による場合もありますが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、末梢神経の障害など、治療が必要な病気が背景にあることもあります。
整形外科では、症状の経過や生活習慣、既往歴などを伺いながら、必要に応じて画像検査や神経学的な診察を行い、原因を調べます。そのうえで、症状に合わせて薬による治療、物理療法、リハビリテーションなどを組み合わせて対応していきます。
しびれや痛みは生活の質に大きく影響するため、早めの診察が安心につながります。気になる症状が続く場合は、どうぞお気軽にご相談ください。

手足のしびれや痛み

関節の障害や痛み

膝や肩、股関節、肘、手首などの関節に痛みや違和感がある場合、関節炎や関節の変形、軟骨のすり減りなど、さまざまな原因が考えられます。また、スポーツによる使いすぎや、加齢に伴う変化が原因となることもあります。
当院では、関節の動きや状態を丁寧に診察し、必要に応じて検査などを行い、痛みの原因を特定します。そのうえで、お一人おひとりの症状や生活スタイルに合わせた治療法を提案します。
痛みや動きにくさを我慢せず、早めに適切な診断を受けることが大切です。気になる症状がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。

関節の障害や痛み

骨粗鬆症

骨粗鬆症は、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。特に自覚症状がないまま進行することが多く、転んで手をついたり、くしゃみをしただけで骨折してしまうことがあります。特に閉経後の女性や高齢者に多く見られます。
当院では、骨密度検査やレントゲン検査などを行い、骨の状態を正確に診断します。そのうえで、お一人おひとりの状態に合わせて、薬による治療、生活習慣の見直し、食事や運動に関するアドバイスなどを組み合わせて、骨粗鬆症の予防と治療をサポートします。
骨折は、生活の質(QOL)を大きく低下させ、寝たきりの原因となることもあります。早めの検査と適切な治療で、健康な骨を保ち、安心して日常生活を送れるようにしましょう。気になる方はどうぞお気軽にご相談ください。

骨粗鬆症